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誰もが被害者、加害者にならないために

在学生の皆さん

大学生になり、活動範囲が広がると、さまざまな人と出会い、交流を持つようになります。そのような中で充実した学生生活を送るためには、日頃から他者を思いやる気持ちを大切にすると同時に、自分の言動に責任を持つことが大切です。また、様々なトラブルに関する予備知識を持つことで、無用なトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

街頭犯罪について

交通違反・事故

交通事故の多くは、運転者、自転車利用者、歩行者のちょっとした不注意や油断、基本的な交通ルール無視によって起きています。一人ひとりが自覚と責任ある交通行動をとることが、交通事故の防止につながります。交通事故を起こさない、交通事故に遭わないという責任意識を持ちましょう。

兵庫県では2019年10月に「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が制定され、自転車損害賠償保険等への加入が義務づけられています

「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」について
(兵庫県 県民生活部くらし安全課)

ハラスメント

ハラスメントは、加害者にその意図がなかったとしても、相手が不快や苦痛、不利益を感じた時点で成立する可能性があります。大学生活の中では、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント、アカデミックハラスメントなど、様々な形で起こり得ます。

ハラスメントを受けたと感じたら、その行為が不快であること、 すぐに止めてもらいたいことを、相手に直接、はっきりと伝えてください。自分の態度をはっきり示すことが大切です。意思表示をしても効果がないとか、意思表示をしたくてもできない場合は、相談窓口に相談してください

時には、気が付かないうちに加害者になっているかもしれません。ハラスメントにあたるか否かは、あなたの意図ではなく、相手がどう感じたかです。傷つけてはいないか、不快感を与えてはいないか、一人の人間として相手のことを考えて行動しましょう。

大学におけるハラスメント防止に向けて(文部科学省)

不法侵入

空き巣やストーカー等の被害に遭わないためにも、オートロックのマンションであっても、玄関や窓など出入りできるところのカギのかけ忘れに注意し、玄関付近(郵便受け等)への隠しカギはやめましょう。

また、人が住んでいるような建物等に侵入することは刑法に抵触することはもちろんですが、廃墟などの自由に侵入ができる状態の管理されていない建物等であっても、肝試しなどで勝手に入ると、軽犯罪法違反(軽犯罪法第1条第1号)で逮捕される可能性があります。

盗難・窃盗

大学構内に限らず、飲食店で荷物を置いたまま席を離れたり、電車や駅で眠ってしまった際に、盗難にあう事があります。普段から油断せず、貴重品は常に身に付けて荷物から目を離さないなど、自己管理を徹底しましょう。

痴漢・通り魔・ストーカー

性別に関係なく被害に遭う可能性はありますが、女性は特に狙われやすくなります。女性専用車両がある場合は、できるだけ利用する。夜暗くなってから出歩く時は、できるだけ、人通りのある、明るい通りを歩く、防犯ブザーや携帯電話をすぐに使用できるようにしておく。独り暮らしの場合は、カーテンや表札等で、女性の独り暮らしだとわからないようにする。といった予防対策をとるようにしましょう。

女性のための防犯対策(兵庫県警察)

痴漢被害にあわないために(兵庫県警察)

ストーカー・DV相談窓口(兵庫県警察)

SNS・インターネットを介した犯罪について

SNSやメッセージアプリはとても便利ですが、見ず知らずの他人と、簡単に連絡を取り合うことができるため、使い方を誤ると思わぬ犯罪に巻き込まれることがあります。

金品のやり取りを行う際や、知り合った人と対面で出会う時は慎重に判断しましょう。

それが、違法な薬物や犯罪にかかわる金品であったり、悪意を持った人であった場合、取り返しのつかない事態になる可能性があります。

闇バイト

闇バイトとは

SNS等で、仕事の内容を明らかにせずに、短時間で著しく高額な報酬の支払いを受け取れるなどと甘い言葉で誘い、特殊詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯など、犯罪組織の使い捨てとなる実行者を「アルバイト」と称して募集しているものです。

仕事やアルバイトを探すときは、「高額」「高収入」「即日即金」等の言葉に注意して探してください。

申込時に、匿名性の高いアプリのインストールを求められる場合は、闇バイトの可能性があります。怪しいと思ったら、友人や家族、警察に相談してください。

「闇バイト」対策(兵庫県警察)

悪質商法・特殊詐欺

悪質なマルチ商法や、送り付け商法、架空請求、投資詐欺や特殊詐欺など、悪質業者は様々な手口を使ってあなたを狙っています。

また闇バイトを通じて、受け子や出し子として犯罪に加担してしまうこともあります。知らなかったとしても「詐欺罪」や「窃盗罪」の実行犯として逮捕されることがあります。

いずれにしても、都合のいい儲け話はありません。はっきりと断ることが大切です。

悪質商法・主な手口(兵庫県警察)

相談窓口(兵庫県警察)

薬物乱用(オーバードーズ)

覚醒剤や麻薬等は、それを乱用する人間の精神や身体をボロボロにし、人間が人間としての生活を営むことをできなくするだけでなく、場合によっては死亡することもあります。

薬物の乱用防止について
(主要な薬物と薬理作用等)(兵庫県警察)

市販のかぜ薬や咳止め薬などを、かぜや咳の症状を抑えるためではなく、感覚や気持ちに変化を起こすために大量に服用することを指して、「オーバードーズする」「ODする」などと言われています。市販の医薬品であってもたくさん飲んでしまうと、身体に大きなダメージを与えてしまい、場合によっては死亡することもあります。

一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について
(厚生労働省)

性暴力・性犯罪

年齢にかかわらず、SNS等インターネット上でのやり取りから、性犯罪につながる事例が多くあります。

インターネットで知り合った誰かと直接会うときは、住所を知られないために、自宅から離れた場所で、ホテルなど密室で人の目が少ない場所を避け、公共の場などの人目のあるところで、複数人で、何かあった時のことを考えて、家族や知り合いに行先と予定を伝えておくようにしましょう。

性犯罪・性暴力とは(内閣府男女共同参画局)

性犯罪・性暴力の加害者・被害者・傍観者にならないための「生命の安全教育」
(文部科学省)

また、令和5年6月16日成立の「刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律」によって、「強制わいせつ罪・強制性交等罪」が「不同意わいせつ罪・不同意性交等罪」に変わり、成立要件が広範かつ、より明確になりました。「イヤ」と思うこと、「イヤ」ということ、または、「イヤ」を貫くことが難しい状況で性的な行為がされた場合、不同意わいせつ罪や不同意性交等罪が成立します。

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
(内閣府男女共同参画局)

性犯罪についての法律が変わりました
(法務省リーフレット)

誹謗中傷

インターネット上で匿名は有り得ません。

普段の投稿内容から個人を特定されることもありますし、書き込みや投稿の内容によっては、携帯電話会社やプロバイダーから警察に情報開示が行われることもあります。

普通に生活する中で発言できないことは、インターネット上でも書き込みや投稿をしないことを心がけましょう。

また、インターネット上で誹謗中傷を受けた場合でも我慢する必要はありません。個人でも投稿の削除を依頼することができますし、それでも解決しない場合は相談窓口に相談しましょう。

違法カジノ

海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは犯罪です。実際にオンラインカジノを利用した賭客を賭博罪で検挙した事例もあります。絶対にやめましょう。

オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!
(警察庁 生活安全局)

参考サイト    

インターネットトラブル事例集 2025年版(総務省)

安全安心な生活(兵庫県警察)

大学生が巻き込まれやすいものについて

20歳以上であれば、お酒、タバコ、公営ギャンブル等は違法ではありませんが、学生生活に支障をきたすようでは問題です。学生としての身分を考えましょう。

また、急性アルコール中毒や、悪質な勧誘(カルト宗教等)、ブラックバイトなどは、学生生活や人間関係、ひいては今後の人生に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。

危険物持ち込みの禁止について

以下に該当する物は学内への持ち込みを禁止します。

法律で所持を禁止されているもの

街中のお店で手に入るもので、必要な理由があって所持しているものであれば、基本的には法律に触れる心配をすることはありませんが、最近ではSNS等のインターネットを通じて、違法な物品が比較手簡単に、特段の心理的抵抗なく購入・輸入できてしまう場合がありますので、注意しましょう。

その他危険物

禁止はしないが、身近なもので取り扱いに注意が必要なもの

化粧品、消毒液等のアルコールを含むものや、医薬品を含むスプレーなどは、近くに火元があると引火する危険性がありますので、取り扱いには注意してください。

バッテリー製品(スマホや、タブレット、ノートPC、モバイルバッテリー等)は劣化時や破損時の発火の危険性と、発火した場合の消火が難しいことを理解して取り扱いましょう。