みなとがわの水辺の先輩達

世界自然遺産ならぬ、湊川短期大学内の身近な自然を僕の独断で『みなとがわ自然遺産』として登録認定します。

 

今回は、湊川短期大学の藤棚の横にある池の鯉たちを紹介します。

 

本館から2号館に向かう通路の右手側に池があり大小10匹以上の鯉が住んでいます。生命力は極めて強く平均寿命は20歳以上で長寿なものは70年を超す鯉もいます。大きいものは通学している大学生より年上かもしれませんね。さらに、鯉のすごいところは汚い水でも普通に生きていけるところ。環境への適応能力が優れている魚なんですね。鯉は雑食性で水草や貝、虫、ミミズ、甲殻類や小魚など本当にいろんなものを食べます。この点も強い生命力につながっています。川底の土や砂と一緒に吸い上げるような食べ方をします。

 

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このように生命力と適応能力が強い鯉は激流をさかのぼりあらゆる障害を克服できる魚と信じられています。大きな目的を成し遂げる強さと勇気、忍耐力を備え持つもののシンボルとされています。中国に古くから伝わる登龍門の神話に1匹の鯉が急流の激しい川を挫折しながらも泳いでいき、難所の龍門という急流の滝を登り切った時に霊力が宿り、鯉は龍となり天へ昇っていったという、中国に古くから語り継がれてきた登龍門という言い伝えがあります。その概念が日本にも伝わり、江戸時代に立身出世のため、庭先で端午の節句(旧暦5月5日)に鯉を模したこいのぼりを飾る風習ができたということです。保育現場に立つ学生の方々は季節を感じる行事の一つとして、こいのぼりを製作物として作ることがあると思います。予備知識として参考にしてください。

 

さらに、この鯉達の面白い情報があります。気付いている人も多いでしょうが、柵越しでも池に近付くと鯉達が一斉に寄ってきます。鯉達は聴覚と視覚を駆使して餌をくれる人に寄ってくるのですが、これはどんな鯉でもというわけでありません。鯉は元から人に集まる習性があるのでなく、学習能力があり習慣的に餌をくれる人がいれば人間に愛着を持つようになります。ここからは私の推測になるのですが、この湊川短期大学の長い歴史の中でこの鯉達に愛情を注いでこられた人がいるのではないかと思います。鯉にも愛情をもって接する湊川短期大学。皆さんも池の前で立ち止まって、キャラクター溢れる鯉達を愛でてあげてください。