スウェーデンの保育 ストックホルム編①

あけましておめでとうございます 新しい年を迎え、皆さんも新たな目標や抱負などたてられたのではないでしょうか。 そこで私の抱負もちょっぴり公表します。

 

実は私がスウェーデンに滞在中、毎日LINEでスウェーデンの保育について見たこと感じたことを報告していた保育者の仲間がいます。その方とは長いお付き合いではないのですが、何度も互いの話や保育の話をする中で、それぞれの立場で最善を尽くし保育に携わることで子どもたちのために一緒に何かがが出来るのではないかと感じました。「すべての幼児に素敵な幼児教育を!」という私のひそかな夢が、その方に出会ってより具体的な形になって見えてきたのです。

 

そんなわけで2016年の抱負は、私の背中を押してくださったとても大切で大好きなその方に恥じないように、もっと保育研究を深め、自分の得た知見や知識を分かりやすく学生や現場の先生方に伝える!ということです。これから先の目標は…まだ二人だけの秘密にしておきます。

 

さて閑話休題 スウェーデンの保育についてです。 今回はストックホルムでの1つ目の視察園であるT-Förskolaをご紹介します。ここはストックホルム市が運営する公立園で、在園児は68人職員は15名でした。日本の多くの保育室は1クラス1部屋でそこで遊び、食事をし、昼寝をする、という寝食が分離していない形態ですが、スウェーデンではほとんどの園で1クラスに複数の部屋があり機能別に分かれています(写真1~3)。

 

写真1 食事をする部屋

 

写真 2 絵本を読んだり話し合いをしたりゆっくりと過ごす場

 

写真 3 様々な素材や画材が揃っているアトリエ

 

また、スウェーデンはイタリアのレッジョ・エミリアの影響が大きく、プロジェクト活動・テーマ活動という形での遊びも取り入れられています。(レッジョ・エミリアの保育についてご存じない方はぜひ本学で学んでください!)このT-Förskolaでの今年度の大きなテーマは「私」ということでした。 「私」の手形や足形を友達と比べたり、背の高さと同じ長さのテープを壁に貼る、ということも自分と友達の違いを知るということにつながります。どこの園でもそうですが、保育室の壁面はこのような子どもたちの遊びの記録=学びの記録(ドキュメンテーション)がたくさん貼ってあります。

 

写真4 手形・足型とドキュメンテーション

 

写真5 身長と同じ長さのテープ

 

写真6 「私」の似顔絵と好きなものの写真

 

写真7 誰の「目」?※めくると顔写真が出る

 

友達との違い…といえば、スウェーデンは大変移民の多い国であり、肌や目、髪色が友達と違っていても何の違和感もありません。自分とは異なる多様な文化を受け入れるということもこのような年齢から自然に身についていくようカリキュラムにも示されています。また、この園には日本人の方が保育者として勤めておられました。そこでその先生が担任する2~3歳児クラスの子どもたちの保護者全員からは写真撮影の許可を頂きましたのでこのクラスを中心に1日保育を見学し、ルシア祭の練習などの様子を見せて貰いました。(写真は少し加工をしています)。写真8のように1クラスに少なくとも保育者は3名おり、昼食も各テーブルに必ず保育者が1人ついています。これは5歳児であっても変わりません。私が幼稚園教諭の時には1人で35人担任したことがありますが、この話をするとどこのFörskolaでもびっくりされました。

 

写真8 昼食時の様子

 

このような人的環境の違い、というのは各国の保育のあり方を考える際1つのキーワードとなってきます。 (つづく)