倉敷市・真備地区ボランティア報告

幼児教育保育学科 田邉哲雄

 

 この夏は様々な地区で自然災害が続き、私たちが住んでいる兵庫県内においても、様々な被害が報告されています。そのような中、「私たちにできる支援、必要とされている支援とは何か?」を探っていました。前回の福岡県・朝倉市支援のノウハウを活かせたらという願いから、岡山県・倉敷市の学童保育と保育園に繋がる事が出来、学生4名、教員2名でチームを組み、9月11日(火)~13日(木)の3間の支援に向かいました。 


 私たちは、倉敷市学童保育連絡協議会の采配を受け、倉敷市の真備地区に入りました。この地区の学童保育は現地での開設ができず、新倉敷地区に分散して実施されていました。7月の災害発生当時に比べて、9月になってボランティアの入りがめっきり少なくなり、最小人数の職員で回していることもあり、この時期の学生ボランティアはメンタル的にも大変有り難いとのことでした。保護者が復興に取り組んでいる中、子どもを安心して預けられる場所の存在はとても重要との事です。現地の大学生も定期的に支援に入っており、同年代の学生と共に小学生の居場所をサポートする事が出来ました。
 学童保育の開設は夕方からでしたので、午前中は真備地区内で再開している保育園の保育支援に入り、各クラスに分かれて子どもと交流する機会を持ちました。
 学生が活動している間に、園長先生から、発生から今に至るまでのお話を伺いました。
前日に七夕祭りの準備を行い、帰った後に水害を受けたそうです。3.6mの浸水は一階の保育室が水没し、物と泥で溢れかえったとの事です。2階は無事であり、1階と2階の光景が余りにも違うのが精神的にもキツかったと言われてました。
 保育士の多くが被災し、子どもと被災体験を共有しながら過ごしているそうですが、他地区で保育を受けてる子は、被災していない保育士に自身の被災状況を話し、それを聴いた保育士がどのように心の中で処理したら良いか迷い、保育士自身がしんどさを感じているとの事です。また、真備地区の民間園は一つだけで、ほかは公立園だそうです。災害発生時からの緊急対応に於いて、公立と民間との差(民間への配慮が抜け落ちている)があり、この2ヶ月間、その溝を埋めてくるのに精一杯だったそうです。物資等はよく回ってきているそうですが、今後の心のケア(子ども、保育士共に)の必要を痛感しているとの事でした。そんな中、本学の学生、教員が支援に入ってくれた事はとてもありがたかったとの事です。
 上記のケアに関しては、今後入って頂ければ有り難いと希望されていました。何らかの形で、継続支援が出来ればと思いました。ここ数回の実績を積み重ねて、本学の学生が持っているスキルが活用できる、必要とされる支援に取り組めるようになったと思います。学生もいろんな気づきに出会い、成長しています。
 対人援助職を育てる短大として、臨機応変に動けるスタッフを養成したいと願い、今まで育てて来ました。特に「困っている人」「しんどさを抱えている人」の側に寄り添い、友として一緒に歩んでいける、そんな学生をこれからも育てて行きたいと改めて感じました。